個人再生の弁済額を徹底解説|計算方法・目安・減額条件と手続きの流れ

個人再生で失敗しないために※必読ガイド-債務整理の前に-

個人再生の弁済額を徹底解説|計算方法・目安・減額条件と手続きの流れ

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この記事を読むことで分かるメリットと結論

まず結論を先に言うと、個人再生での弁済額は「総債務の額・可処分所得(手取りに近い収入)・資産の有無・住宅資金特例の適用」で大きく変わります。本記事を読めば、自分でおおまかな弁済シミュレーションができ、専門家に相談するときに聞くべきポイントと準備がわかります。具体的な目安や計算手順、減額が期待できるケース、実務での注意点まで網羅しています。この記事を最後まで読めば「自分は個人再生でどれくらい払う可能性があるか」が現実的に想像できますよ。



1. 弁済額の基本イメージをつかむ — まずは全体図をザックリ理解しよう

個人再生は、借金を裁判所の認可を得て圧縮(減額)し、残った金額を原則3年程度(場合により長期化)で分割返済する手続きです。ポイントは次の3つ。
- 総債務額(住宅ローンを除く)→どれが「減額対象(無担保債務)」かを分ける
- 可処分所得(年収から生活費や税金等を差し引いた額)→返済能力の基準になる
- 資産や手持ちの現金→裁判所は申立人の資産状況を見て最低弁済額を決める

個人再生には「小規模個人再生」と「給与所得者等再生(給料所得者向け)」という2つの代表的な類型があり、弁済額の決め方に違いがあります。住宅ローンを残したい場合は「住宅資金特例」を使えば住宅ローンは従来通り支払い続けつつ、その他の借金を減らせる可能性があります。私の経験では、住宅資金特例が使えるかどうかで弁済額が数百万円単位で変わるケースが多く、申立前の整理(どの債務が担保付きか)をしっかりやることが重要です。

1-1. 再生計画案と弁済額の関係を整理

再生計画案とは「借金をどれだけ、どのように返すか」をまとめた計画書です。裁判所と債権者(債権者集会等)の承認を得られればその計画に従って弁済します。再生計画案は次を考慮して作られます。
- 可処分所得を基にした返済可能額
- 自宅を残すか(住宅資金特例の適用)
- 保有資産(退職金見込み、預金、車など)
- 債権者ごとの優先順位(担保付き債務→優先的に扱われる)

私が関わった事例では、可処分所得が十分あるケースでは月々の返済額を多めに設定して総返済期間を短くすることで、利息や精神的負担を軽くする選択が採られることが多かったです。

1-2. 弁済額が生活費に与える影響を把握

弁済額が高すぎると生活が破綻するため、裁判所は最低限の生活費を確保したうえで弁済を決めます。一般的には家族構成・居住地域・年齢などを考慮して生活費の基準が設定され、その差分が可処分所得となります。弁済中は原則として再生計画に従って毎月支払う必要があり、遅延すると計画が失効するリスクもあります。つまり「無理のない月々の返済額」を作ることが最重要です。

1-3. 住宅資金特例の有無で変わる点

住宅ローンがある場合、住宅を守りたいなら住宅資金特例の適用を検討します。特例の適用が認められると、住宅ローンは従来通り支払い続け、その他の無担保債務だけを再生計画で整理できます。これにより「家を残して借金だけ圧縮」という選択が可能になりますが、以下の点に注意が必要です。
- 住宅ローンの滞納がないこと(滞納があると適用が難しい)
- 住宅が担保として設定されている範囲と残債の関係
- 住宅を残すなら再生計画の実行が長期にわたることがある

私が相談を受けた夫婦の事例では、住宅資金特例を使ったことで月々の負担は軽減しつつも完済までの期間が延びたため、家計の見直しを同時に進める必要がありました。

1-4. 専門家に相談する前の準備リスト

弁護士・司法書士に相談するときは、以下を用意しておくと話が早く進みます。
- 債権者一覧(会社名、残高、連絡先)
- 直近1~2年分の給与明細・源泉徴収票
- 住民票、印鑑登録、マイナンバー(事務所の指示に従う)
- 預金通帳の写し、クレジット明細、ローン契約書
- 車検証・保険証書・不動産の登記簿(ある場合)

準備ができていると相談での回答が具体的になり、費用対効果の見立ても正確になります。私も初回相談でこれらをすぐ見せられる方は進行が早かったです。

1-5. よくある誤解と注意点

- 「個人再生で全部ゼロになる」は誤解:個人再生は減額して再生計画で返済する制度。免責(借金の免除)を目的とする自己破産とは異なります。
- 「借金を全部チャラにする方が早い」は一概に言えません。住宅を残したい場合や職業制限を避けたい場合は個人再生が有効です。
- 「弁護士に頼めば必ず大幅減額できる」とも限らない:債務の内訳や収入・資産状況で結果は変わるので事前診断が肝心です。

2. 弁済額の計算方法を詳しく知る — 手順を追って自分でシミュレーションしよう

ここからは実務の流れに沿って弁済額の計算方法を整理します。基本的な考え方は「まず総債務と対象債務を整理→次に可処分所得を出す→再生計画案で弁済総額を決める」です。

2-1. 総債務額と可処分所得の考え方

ステップ1:総債務の把握
- 借入先ごとに残高を並べる(カード、消費者金融、住宅ローン、税金、事業借入)
- 住宅ローン等の担保付き債務は住宅資金特例を使うかどうかで扱いが変わる

ステップ2:可処分所得(返済に充てられる能力)を算出
- 年収(総支給)から社会保険料・所得税・住民税・標準的な生活費(家族構成で基準額が変わる)を差し引いた額が可処分所得の目安
- 給与所得者等再生では「可処分所得×3年分」を弁済総額の基準にする考え方が実務上用いられる(ケースにより裁判所判断あり)

具体例:年収500万円、社会保険税等で年100万円、標準的生活費(家族2人)で年240万円とすると可処分所得は160万円→3年分で480万円が弁済可能性を示す目安になります(実際は個別事情で調整)。

2-2. 減額のしくみ(元本・利息・遅延損害金の扱い)

個人再生の狙いは主に無担保の元本を圧縮することです。利息や遅延損害金の扱いは次のとおり実務で整理されます。
- 元本:再生計画で圧縮の対象になり得る(債権者との交渉や裁判所の判断で決定)
- 利息:過去の利息は多くの場合元本に組み込まれて扱われるため、実質的に減額されることがある
- 遅延損害金:裁判所や債権者の態度次第で一部免除や減額がされることがある

ケースによっては「過払金」「不当利得」が発見され、返還を受けて総債務が下がることもあります。実務ではまず過去の取引履歴のチェックが重要です。

2-3. 住宅資金特例の適用条件と影響

住宅資金特例は、住宅ローンを維持しつつ他の債務を整理するための制度です。主なポイント:
- 住宅ローンは原則通り支払い続ける(再生計画の対象外)
- 住宅ローンが担保として設定されている範囲と残高が重要
- 適用のためには住宅の「居住用」要件等の確認が必要で、滞納歴や抵当権の有無が判断材料になる

実務上、住宅資金特例を使うと再生計画で圧縮される金額が増え、結果的に月々の弁済負担が抑えられることが多いです。ただし住宅ローン自体の返済負担は残るため、家計全体を見た長期試算が必要です。

2-4. 再生計画案の作成時の弁済額シミュレーション手順

再生計画案を作るときの流れ(実務的):
1. 債権者リストの作成(残高・利率・担保有無)
2. 月々の生活費と可処分所得の算出
3. 資産(預金、不動産、車、退職金見込み)の換算
4. 弁済総額の試算(可処分所得×返済年数、保有資産の放出可能分を考慮)
5. 債権者別配当表の作成(どの債権者にいくら払うか)
6. 再生計画書の文言化(裁判所・債権者に示す)

ここで重要なのは「裁判所が認める合理的な理由で再生計画が作られているかどうか」。弁護士が作る再生計画は、裁判所に説得力を持たせるために可処分所得の算出根拠や資産の評価根拠を明確にします。

2-5. 月々の返済額と返済期間の現実的なバランス

弁済期間は原則として3年(36か月)でまとめることが多いですが、事情によって延長されることもあります。月々の返済額は「弁済総額÷返済月数」で決まりますが、生活費を圧迫しないことが最優先です。実務上の考え方:
- 月々の返済が生活費を圧迫するなら、再生計画で返済総額を見直すか期間延長を検討
- 可能なら早期完済(多めに払う)を選ぶと利息負担や精神的負担は減る

私が関わったケースでは、元々提示していた月額を少し抑え、生活費見直しで教育費や保険の見直しを行ったうえで実行に移したほうが計画が持続しやすい結果になりました。

2-6. 計算シートの使い方と留意点

計算シートを作るときのポイント:
- 債務は「担保付き」「無担保」「税金等の優先債権」に分類する
- 可処分所得は保守的に見積もる(可処分所得を過大に見積もると計画が破綻するリスク)
- 資産の換価可能性(売却できるか否か)を必ず検討する
- 弁護士が用いるテンプレートに沿うと裁判所審査がスムーズ

実際にシートを作ると、細かな項目(保険の返戻金、車の簿価、退職金見込み)で弁済総額に影響が出るため、最初の段階から丁寧に数字を拾うことをおすすめします。

3. 弁済額の目安とケーススタディ — 現実的な数値イメージを持とう

ここからは典型的なケースを取り上げて、実際の数字を使ったシミュレーションを示します。あくまで目安ですが、イメージがつきやすくなります。

3-1. ケースA:総債務3000万円程度、住宅ローンあり

状況:住宅ローン残高2000万円、その他無担保債務1000万円(カード・消費者金融等)。住宅を残したい。
対応イメージ:
- 住宅資金特例を適用 → 住宅ローンは従来通り支払い、無担保債務だけを再生対象(1000万円)
- 可処分所得で弁済可能額を算出。仮に可処分所得が年150万円なら3年分で450万円が現実的弁済総額。
- 1000万円→450万円に圧縮される可能性。月々約12万円(450万円÷36か月)の返済。
ポイント:住宅を残すことで無担保債務の圧縮が中心になり、月額は家計見直しで対応可能なレンジに収まることがある。

3-2. ケースB:総債務800万円程度、無資産ケース

状況:住宅なし・預金少・無担保債務800万円、年収300万円。
対応イメージ:
- 可処分所得が仮に年70万円→3年で210万円が弁済可能
- 資産がないため裁判所の最低弁済額(可処分所得ベース)がそのまま適用されると、800万円→210万円に圧縮されるケースもあり得る
- 月々の返済は約5.8万円(210万円÷36か月)
ポイント:資産がない場合、可処分所得が鍵。収入を増やす、家計を見直すことで弁済総額の負担感を減らせる。

3-3. ケースC:債務内訳がクレジットカード中心の場合

状況:カード残高600万円、キャッシング200万円、年収450万円。
対応イメージ:
- 無担保債務合計800万円。可処分所得が年120万円なら3年で360万円が弁済可能。
- 債務はカード会社複数に分散しているため、債権者との調整で合意が得られれば360万円で成立する可能性がある。
ポイント:カード会社が多数あると債権者集会での合意形成が実務課題になるため、弁護士の交渉能力が効く場面。

3-4. ケースD:事業性債務の扱いがある場合

状況:個人事業の借入が1500万円、事業用資産あり(減価可能性あり)。
対応イメージ:
- 事業性借入があると裁判所は事業の継続可能性・収益見込みを厳しく審査。
- 資産売却で一部弁済する計画を立てることが多い。可処分所得だけでカバーできない場合、資産処分を組み合わせる。
ポイント:事業性債務は専門家(事業再生が得意な弁護士や中小企業診断士)の判断が重要。単純な個人消費債務とは戦略が異なります。

3-5. ケースE:高齢者・年齢条件の影響

状況:50代後半で年金受給が近い、無担保債務600万円。
対応イメージ:
- 収入見込みが固定化する(年金)と可処分所得は下がりがち。弁済総額は年金水準を踏まえて保守的に算出される。
- 年齢により裁判所の期待する収入増が見込めないため、弁済可能額は少なめに設定されることがある。
ポイント:年金受給前後は将来収入の確実性がカギ。生活設計を同時に整える必要があります。

3-6. ケースF:収入が安定しているが負債が多い場合

状況:年収700万円、カード・ローン合計2000万円、資産少。
対応イメージ:
- 可処分所得が高ければ弁済総額は大きくなり、返済率(総債務に対する弁済割合)は高め。
- たとえば可処分所得が年250万円なら3年で750万円、再生計画はこれを基に交渉。
ポイント:収入が高い場合は減額率が低くなる傾向にある。生活レベルの見直しや資産売却(不要品・車など)で計画を柔軟化する方針が取られることがあります。

4. 弁済額を減らす条件と注意点 — 減額のカギは事実認定と証拠

弁済額をさらに減らすためには、裁判所・債権者に対して「これ以上の返済は現実的でない」と説得する必要があります。以下は減額につながる条件や戦略です。

4-1. 免責と再生計画の関係性

個人再生は自己破産のような「免責(全額免除)」とは異なり、再生計画に基づいて返済する制度です。免責が得られるのは自己破産手続きですが、職業制限や財産処分の点でデメリットもあります。個人再生で可能な限り弁済額を下げたい場合、裁判所に対して「資産がない」「収入がこれ以上増えない」など合理的根拠を示す必要があります。

4-2. 減額の条件を左右する事実認定ポイント

減額を左右する主要ポイント:
- 収入の現実性(昇給・臨時収入の見込み)
- 家族構成(扶養家族の有無)
- 所有資産の換価可能性
- 過去の支出の妥当性(浪費・ギャンブル債務は不利になる可能性)
- 債務の発生経緯(事業性か消費性か)

過去の浪費やギャンブルによる債務は裁判所の評価を下げる要因となる可能性があります。逆に、仕事の都合や病気による負債なら同情的に扱われる場合があります。

4-3. 裁判所の判断基準と過去の傾向

裁判所は個々の事情に応じて弁済計画の合理性を審査します。過去の実務傾向としては「可処分所得に基づく計算」を重視する一方で、資産の存在や将来の可処分性も総合的に判断されます。裁判所や管轄によって判断の厳しさに差があるため、地元での過去判例や実務慣行を知る弁護士に相談するのが近道です。

4-4. 手続き開始前に整えるべき準備

減額交渉で有利に進めるための準備:
- 給与・収支の明細を時系列で整理
- 不要資産は事前に処分して現金化(ただし処分方法は弁護士と相談)
- 家計の見直し案を示し、再生計画が実行可能であることを示す
- 債務の発生経緯や証拠(契約書・明細)を整理

これにより裁判所への説明が明確になり、結果として弁済額の合理的圧縮に結びつきやすくなります。

4-5. 費用の目安と費用負担の工夫(法テラス・弁護士費用の活用)

弁護士費用や裁判所手数料は別途かかります。実務上の目安:
- 弁護士報酬:事務所によって差はあるが、個人再生の依頼で総額30万円~60万円程度(事情によりこれ以上)という例が多い
- 裁判所・郵券等の実費:数万円~十数万円がかかることがある
- 法テラス(日本司法支援センター)では収入基準を満たせば費用の立替や無料相談を受けられる制度がある(一定条件あり)

費用負担が難しい場合は法テラスの利用や分割支払いの交渉を検討するとよいでしょう。

4-6. 住宅資金特例の実務的ポイント(再掲)

住宅資金特例を使う際の注意点:
- 住宅ローンの滞納がある場合は事前調整が必要
- 抵当権の範囲や住宅の評価額を踏まえ、将来売却の可能性も想定して計画を立てる
- 住宅を守るために他の資産で弁済する柔軟性を持たせることがある

私の経験上、住宅資金特例の適用を目指すなら、早い段階でローンの担当銀行と話をして滞納解消の道筋を付けることが効果的でした。

5. 実務的な手続きと相談窓口 — どこに相談して何を頼むか

ここでは手続きの流れ、相談窓口、必要書類、弁護士選びのコツを実務的に解説します。

5-1. 最寄りの窓口と相談の流れ(法テラスの活用)

まずは法テラス(日本司法支援センター)や各弁護士会の無料相談を利用して現状整理をしましょう。流れは概ね以下。
1. 無料相談(法テラスや弁護士会の相談)で大まかな可否判断
2. 弁護士・司法書士へ正式依頼(任意整理や破産と比較しながら判断)
3. 書類準備・債権者一覧の作成
4. 裁判所へ申立て(必要書類を添付)
5. 再生計画の提出・債権者集会・裁判所の認可
6. 認可後、弁済開始

法テラスは相談だけでなく、収入要件を満たせば弁護士費用の立替制度や無料法律扶助が利用できることがあります(要件あり)。

5-2. 弁護士・司法書士の選び方と依頼のポイント

選ぶポイント:
- 個人再生の実績があるか(件数・裁判所での実績)
- 事務所の費用体系が明確か(着手金・成功報酬・月次報酬など)
- 事務対応の速さ・レスポンスの良さ
- 地元裁判所の運用をよく知っているか

依頼前に「見積もり」「想定スケジュール」「想定される弁済額のレンジ」を聞いておくと安心です。

5-3. 申立てに必要な書類リスト(例)

主に必要となる書類(一般的):
- 債権者一覧表(債権者名、住所、残高)
- 直近の給与明細(数か月分)・源泉徴収票
- 住民票、戸籍附票(場合により)
- 各種通帳の写し・カード明細
- 不動産登記簿謄本・車検証など資産を証明する書類
- 事業者なら確定申告書や帳簿類

弁護士事務所によって追加で求められる書類があるため、依頼時に一覧を出してもらいましょう。

5-4. 裁判所への提出書類の作成ポイント

裁判所は提出書類の正確性と説得力を重視します。ポイント:
- 可処分所得の算出根拠を明確に(生活費の基準と差引の明細)
- 資産評価の根拠(不動産の評価書や業者見積)
- 債権者ごとの配当表をわかりやすく
書式ミスや記載漏れは手続き遅延の原因になるため、プロにチェックしてもらう方が無難です。

5-5. 再生計画案が認可された後の生活設計

認可後は再生計画に沿って返済を続ける必要があります。ポイント:
- 生活費の長期計画(教育費、保険、老後資金)を再設定
- 家計改善プランを作り、計画の持続性を確保
- 万一の収入減少時の対応(再度の見直し相談など)

完済後は信用情報への登録(事故情報)の影響が残りますが、着実に生活再建を図れば信頼回復は可能です。

5-6. よくある質問と回答のまとめ

Q1:個人再生で家を守れますか?
A1:住宅資金特例が使えれば可能。ただし住宅ローンの滞納や抵当権の状況により条件が変わります。

Q2:弁護士費用はどれくらいかかりますか?
A2:一般的に総額で数十万円~が目安。法テラスの支援が使える場合もあります。

Q3:手続きはどのくらい時間がかかりますか?
A3:準備から認可まで数ヶ月~半年程度が一般的。事情により長引くこともあります。

Q4:ギャンブルでできた借金は減額されますか?
A4:事情次第。浪費性の高い借金は裁判所の評価が厳しくなることがあるため、詳しくは専門家に相談を。

(他にも個別の疑問は多いですが、相談時に具体的な状況を示すと回答が得られやすいです。)

6. FAQ(よくある疑問) — さらに突っ込んだQ&A

Q:個人再生で債務がすべてなくなる?
A:すべてなくなるわけではありません。多くは減額されて再生計画で分割返済します。自己破産のような完全免責とは異なります。

Q:返済ができなくなったらどうなる?
A:再生計画に従えない場合、計画が失効して債権者が一括請求する可能性があります。状況悪化前に弁護士に相談して代替策(再度の手続きや交渉)を検討してください。

Q:家族にバレますか?
A:裁判所手続きは公開が原則ですが、申立てや交渉の段階で家族に直接通知しないケースもあります。ただし債権者からの連絡がある可能性はあるため、担当弁護士と方針を決めておくと安心です。

7. 実務的なアドバイスと体験談

私(筆者)は法律事務所で個人再生の相談に立ち会った経験があります。印象的だったのは、「数字を整えること」と「生活再建のプランを同時に立てること」が成功の鍵だという点です。ある相談者は、細かいカード明細の整理を怠っていたために再生計画の作成が遅れ、債権調査のやり直しで時間と費用が余分にかかりました。一方で、事前に生活費の見直しや不要資産の処分をしていた別の方は、認可後の返済を滞りなく進め、精神的にも安定した生活を取り戻していました。

実務上のアドバイス:
- 早めの相談が重要(遅れると滞納利息や督促のストレスが増える)
- 透明性を持って過去の取引履歴を示す(過払金の発見につながることも)
- 弁護士に依頼する際は実績とコミュニケーションの相性を重視する

8. まとめ — 要点の整理と次の一歩

最後に要点をまとめます。
- 個人再生の弁済額は総債務、可処分所得、資産、住宅資金特例の有無で大きく変わる。
- 再生計画は「支払能力に応じた合理的な案」であることが求められるため、可処分所得の算出が鍵。
- 住宅資金特例を使えば住宅を守りつつ他の債務を圧縮できるが、住宅ローンの状況確認が重要。
- 弁護士費用や手続きの実務面は事務所ごとに差があるため複数の窓口で相談するのが得策。
- 早めに準備して専門家と計画を作ることで、認可後の生活が安定しやすくなる。

個人再生 未払いでも大丈夫?申立ての流れ・住宅資金特例・費用をわかりやすく解説
不安なときはまず法テラスや弁護士会の無料相談を利用して、現状整理から始めてください。自分一人で悩まず、適切な専門家と一緒に現実的な返済プランを作ることが最短の道です。

出典(この記事で言及した制度・実務の根拠や参考にした公的機関等)
- 法テラス(日本司法支援センター) — 個人再生に関する案内、法律相談窓口の情報
- 裁判所(各地の家庭裁判所/地方裁判所の民事再生手続案内) — 再生計画や手続きの実務説明
- 民事再生法(法令) — 手続きの法的根拠
- 日本弁護士連合会・各都道府県弁護士会の相談窓口案内・費用に関する情報

(上記は制度・手続きの公的情報に基づいて説明しています。具体的な数値やあなたのケースの適用可能性は、個別事情により異なりますので、必ず専門家へ相談してください。)

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