個人再生 断られた時の原因と次の一手|理由の特定から再申立て・代替案まで徹底ガイド

個人再生で失敗しないために※必読ガイド-債務整理の前に-

個人再生 断られた時の原因と次の一手|理由の特定から再申立て・代替案まで徹底ガイド

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この記事を読むことで分かるメリットと結論

個人再生で「断られた(却下・不成立)」場合に、なぜそうなったのかを具体的に把握でき、再申立てすべきかどうかの判断基準、実務的な改善点(書類準備・返済計画の見直し)、代替の債務整理手段(任意整理・自己破産など)までをステップごとに学べます。短期的には生活の安定策、長期的には信用回復のロードマップを提示します。



1. 個人再生が断られる主な理由と対処の考え方 — 「なぜ断られた?」を具体的に突き止める

個人再生申立てが「断られた」場合、原因は大きく分けて(1)審査上の要件不足、(2)返済計画の不備、(3)書類や申告の問題、(4)裁判所や管財人の裁量判断によるもの、の4タイプがほとんどです。具体例でいうと、収入が不安定で3年(通常)の返済計画を達成できないと判断されたり、給与明細や確定申告書などの収入証明が揃っておらず申立て資料に信用性がないと評価されるケースがあります。また、預貯金や不動産など資産の申告が不完全だと「資産価値相当の弁済が必要」とされ却下されることもあります。

対処法の考え方はシンプルで、「原因の特定」と「改善策の明示」。裁判所からの通知(却下理由や補正命令など)を受け取ったら、その文面を基に優先順位をつけます。例えば「収入不足」を理由にされた場合は、直近の給与明細、源泉徴収票、確定申告書、配偶者の収入(同居している場合)の証明を整理・提出し、生活費の見直しや副収入の検討を提示することが有効です。書類不備が原因なら速やかに補正し、返済計画が非現実的ならより低い月返済額・返済期間の再設計(だが裁判所基準を満たす)を行います。

私の取材経験でも、最初に却下されても適切な補正と専門家の助言で再申立てが認められたケースが複数ありました。逆に、申告漏れのまま放置して再申立てした場合は再び不認可となる確率が高かったです。まずは却下通知の写しを弁護士・司法書士に見せ、公式な却下理由を正確に把握することが最優先です(法的助言が必要な場合は専門家に相談を)。

1-1. 収入の安定性・返済能力の評価が不十分だった可能性

裁判所は再生計画の実行可能性を重視します。給与の変動が大きい、雇用形態が短期契約や日雇い中心で安定性が低い、あるいは直近数ヶ月の収入減少があると、「将来に渡って返済を継続できる」と判断されにくくなります。具体的なチェックポイントは、直近6〜12か月の給与明細、源泉徴収票、確定申告書、事業収支明細(自営業者の場合)などです。対処法としては、収入を補強する(配偶者の収入を考慮するケースや副業の継続性を示す)証拠を揃える、家計から削れる費用を数値で示して月々の返済余力を見せる、あるいは再申立て以前に家計改善で一定期間(数か月)安定した収入を示すことが挙げられます。

私の相談対応で多かったのは、単に「安定していない」と言われたケースで、実は直近の基礎資料(持続的な取引履歴や契約書)が揃えば評価が変わった事例です。収入の「連続性」を示すことが鍵です。

1-2. 返済計画の現実性が不適切と判断されたケース

返済計画(再生計画案)は裁判所と債権者の評価を受けます。提出された計画が「生活費を圧迫する無理な金額」や「一時的な収入に頼る短絡的な案」だと却下されることがあります。裁判所は、最低限の生活費を確保した上でどれだけ返済が可能かを重視します。ここで重要なのは収支の根拠を明確にすること。家賃、食費、光熱費、保険、教育費などを明確に算出し、予備費や突然の出費に対応できるかを示します。

実務では、最初の案が甘く見積もられて却下され、弁護士が再設計して月額返済を下げ、期間を延ばす(裁判所が認めれば最大延長)ことで合格した例があります。ただし、単に期間を伸ばすだけでは不十分。支出削減の具体策(保険の見直し、携帯プランの見直し等)を同時に示す必要があります。

1-3. 資産の申告ミスや過剰資産が原因になっている可能性

不動産や預貯金、株式、車両などの資産を過少申告したり、逆に申告漏れがあった場合は厳しい判定になります。裁判所は「自由に処分できる財産の価値」を基準に弁済可能額を判断しますから、目に見える資産があるのにそれを計上していないと却下または増額要求になります。自宅(住宅ローンがある場合の評価)や退職金見込みなども審査対象です。

対処策としては、すべての資産を洗い出し、各資産の評価方法(売却想定価格や査定書)を添付すること。もし資産を手放せない事情がある場合は、その事情を説明し(例えば住宅を維持するための住宅ローン特則を使用する案)代替案を示すとよいです。私が関与したケースでは、車両の評価を誤って低く記載し却下された後、正確な査定書を添えて再申立てが認められた例があります。

1-4. 書類の不備・情報不足による審査落ち

申立書類が不完全、証明書の写しが不鮮明、必要な添付書類が欠けている、あるいは署名・押印が欠落しているといった単純ミスでも却下されることがあります。裁判所は形式面も確認するため、書類の体裁も重要です。補正命令が出ることもありますが、期限内に補正できないと却下につながります。

対処は地味ですが効果的。チェックリストを作り、弁護士や司法書士と一緒に二重チェックする。市区町村役場・税務署から公式な証明書を取り寄せ、コピーはスキャンして保存しておくとスムーズです。

1-5. 過去の遅延・延滞履歴が信用情報に影響したケース

クレジットやローンの遅延・延滞歴、代位弁済の履歴などは信用情報に残り、裁判所の判断材料となる場合があります。単純に「遅延があった=却下」とはならないものの、債務整理を繰り返しているケースや、返済に対する誠実性に疑義があると判断されれば不利益に働きます。

対処法は、遅延の事情(病気やリストラなど)を証明する文書を添付して事情を説明することと、申立て前に遅延を解消できるならしておくことです。また、信用情報の開示を受けて事実を把握し、必要なら弁護士と戦略を練りましょう。

1-6. 裁判所や管財人の裁量と審査難易度の個別差

同じ条件でも、担当裁判所や担当裁判官、管財人の判断により結果が変わることがあります。地域性や裁判所の慣行、担当者の考え方による差はゼロではありません。これが「却下されたが別の裁判所では通った」という事例の背景になることもあります。

この点を踏まえ、再申立てを検討するときは、同じ裁判所に再申立てするか、別の裁判所に申し立てるか、専門家と相談して決めるのが現実的です。管轄変更が可能な場合もありますが、法的な手続きが必要ですので専門家の判断が重要です。

1-7. 断られたケースの共通パターンと再申立ての可能性の見極め方

共通パターンは「収入裏付け不足」「返済計画が生活費を圧迫」「申告資産の不整合」「書類の不備」。これらは改善可能なものが多いです。再申立てが可能かの見極めは、裁判所の却下理由が「補正で改善できる」か「根本的な要件を満たさない」かを判断すること。補正で改善できるなら再申立ての成功確率は上がります。根本的要件(例:再生手続きの申立て要件を満たさない)であれば、別の手段(任意整理や自己破産)を検討する必要があります。

私見としては、まず一度専門家に却下理由の精査を依頼し、補正可能なら再申立て、不可なら代替案へ切り替える二段構えが合理的です。

2. 再申立てを検討する前に確認したいポイント — 「やるべきこと」を順番に整理する

再申立て前にやるべきことは、(1)却下理由の正確把握、(2)改善の可否判定、(3)必要書類の洗い出し、(4)現実的な返済計画の作成、(5)代替案の検討、の5つです。以下、それぞれ詳しく見ていきます。

2-1. 断られた理由を具体的に特定する作業

裁判所からの却下通知や補正命令文を入手し、どの点が問題視されたかを確認します。司法書士や弁護士に文面を見せると、法律用語の解釈や実務上の意味まで詳しく解説してくれます。文面には「却下」「不認可」「補正命令」のいずれかが記載され、補正期限や追加添付書類の指示がある場合もあります。ここで重要なのは感情的にならず、指示に従って事実を補正することです。

実務的なチェックリストを作り、必要な書類を一つずつ確認していくと効率的です(給与明細、源泉徴収票、確定申告書、預金通帳の履歴、固定資産関係書類、住民票など)。

2-2. 再申立ての条件・期限の確認(いつ申立て可能か、どの程度の改善が必要か)

再申立てが可能か、補正期間内に対応できるか、あるいは新たに改めて申立てる必要があるかを判断します。補正命令が出ている場合は期限が限定されるため、期限内に対応すれば再度審査対象となります。補正で改善できない場合は、一定期間を空けて再申立てすることや、別の方法(別裁判所での申立てや他の債務整理)も検討します。具体的な期限や手続きの可否は裁判所の通知・担当者の指示に従う必要があります。

2-3. 収入と支出の現状を踏まえた現実的な返済計画の作成

返済計画は具体的な収支表に基づいて作ること。月々の収入から生活費を引いた金額が返済に回せる上限です。例:手取りが25万円で家族4人の最低生活費が18万円なら、返済に充てられる余力は7万円。ただし急な出費も考慮し、余裕を持たせた計算にすることが必要です。再申立て時は、収支改善の実行計画(携帯代の削減、保険見直し、無駄なサブスクの解約など)を提示すると説得力が増します。

私の経験では、数字を細かく示す人ほど裁判所からの信頼を得やすく、返済計画の承認率が高まりました。

2-4. 資産・負債の整理方針を明確化する

資産の洗い出しと優先順位付けを行います。手放せる資産は売却して弁済原資に充てる、どうしても手放せない資産はその理由を丁寧に説明する、住宅ローンがある場合は住宅ローン特則の適用を検討する、などの方針を明確にします。ここで査定書や不動産の固定資産税評価証明、車検証や査定見積りなど、客観的資料があると信頼性が高まります。

2-5. 専門家へ相談すべきか判断し、質問リストを作成

再申立ては専門家に相談するメリットが大きいです。弁護士は法的な主張の立て方や裁判所とのコミュニケーションを代行し、司法書士は書類作成の面で力を発揮します。費用はかかりますが、却下後の複雑な対応を考えると費用対効果は高いことが多い。相談前に質問リストを作っておくと相談がスムーズになります(例:「却下理由のこの点は補正で足りますか?」「再申立てまでの期間はどのくらい必要か?」「予想される費用は?」等)。

2-6. 断られ待機中の生活費管理と緊急資金の確保

却下後の不安定な期間に備え、生活費の見直しや緊急時の資金(親族借入、小口ローン、緊急預金等)の確保プランを作ります。家計の緊急予備は生活の安定と精神的な余裕を生みます。家族と話し合い、支出削減や収入補填の具体策を決めましょう。

2-7. 影響を受ける信用情報の確認と回復の見通し

個人再生申立てそのものや却下が信用情報機関にどう影響するかを把握しておきます。多くの場合、個人再生の申立ては信用情報に記録され、途中で手続きが終わらない場合は記録が残ることがあります。信用回復には時間がかかるため、今後のローンや賃貸契約に与える影響を見据え、必要ならば専門家に戦略を相談してください。

3. 断られたときの具体的な対処法 — 再申立て、任意整理、自己破産のどれが適切?

断られた場合に考える選択肢は主に「再申立て」「任意整理への切替」「自己破産」の3つと、生活再建のための家計改善です。ケース別の判断基準と実務上の流れを示します。

3-1. 再申立ての可否判断と適切なタイミングの検討

却下理由が書類の不備や返済計画の微修正で済むなら、再申立ては有効な選択肢です。補正命令がある場合は期限内に対応すれば再度審査対象となります。再申立てのタイミングは、必要書類と改善点を確実に用意できる時点が最適。早まって再申立てしても同じ結果になる可能性が高いので準備期間を確保しましょう。弁護士と相談して再申立て用の資料一式を整備するのが成功率を上げるコツです。

3-2. 再申立てを諦めず、条件を改善して再挑戦する戦略

再挑戦のポイントは「裁判所が懸念した点」を数値と書類で潰すこと。例えば収入不安が問題なら直近数か月の収入実績や雇用契約書を提出、資産の問題なら査定書を添付、生活費不足なら家計改善の実行履歴(光熱費の節約や保険解約の明細)を示します。ケースによっては住宅ローン特則を適用して自宅を維持する案を盛り込み、全体での弁済可能額を明確にすることで承認されることがあります。

私が関わった成功例では、初回却下後に家計の無駄を削り、毎月の返済余力を数万円増やして再提出したところ承認された例があります。

3-3. 任意整理への切替えを検討するメリット・デメリット

任意整理は裁判所を通さない交渉型の債務整理で、債権者と直接和解交渉を行い利息カットや分割回数の交渉をします。メリットは手続きが比較的早い、費用が抑えられる、将来の信用回復が比較的早い場合がある、という点。デメリットは債権者との合意が必要で合意が得られない債権者がいると全債務の整理にならないこと、住宅ローンなど一部債務は対象になりにくい点です。

断られた場合は、任意整理で現実的な返済負担に落とし込めるかどうかを検討します。任意整理が可能であれば、裁判所手続きのハードルを避けて実生活の立て直しが早まることがあります。

3-4. 自己破産の検討ポイントと生活再建の現実性

自己破産は債務免除が得られる一方で財産の処分や家族への影響(共働き配偶者の責任まで及ぶわけではないが)や一定期間の資格制限がある点がデメリットです。住宅ローンを抱えている場合は住宅を失う可能性があるため、住宅を維持したい場合は個人再生が有利なことが多いです。ただし、再申立てが繰り返し困難であり生活再建が見込めない場合は自己破産の方が長期的な再出発につながることもあります。

検討時のポイントは「再建可能性」と「失うものの価値比較」。財産が少なく収益性も低い場合は自己破産が合理的であることが多いです。

3-5. 生活費の見直し・家計管理の実践方法

生活費見直しは即効性のある対応策です。固定費の削減(保険の見直し、光熱費の節約、携帯プランの変更、サブスクリプション見直し)、変動費の管理(食費や交際費の見直し)、増収策(副業、時短でできる仕事、資格取得による昇給の可能性)を段階的に実施します。具体的な数値目標を立て、家計簿やアプリで毎月の進捗をチェックする習慣をつけると効果が出やすいです。

3-6. 信用情報の回復に向けた長期プランと注意点

信用回復は時間がかかります。任意整理や個人再生、自己破産の記録は信用情報機関に登録され、登録期間は手続きの種類で異なります。信用回復のためには、取り戻せる支払い実績を作る、小額のクレジットを延滞なく利用する、公共料金支払いを確実に行うことなどが有効です。短絡的にクレジットカードを作る試みはかえって審査に落ちることが多いので、計画的に行うのが良いでしょう。

3-7. 専門家(弁護士・司法書士)の活用コツと費用感の比較

弁護士は法的代理と裁判対応をワンストップで行い、交渉力が高いのが特徴。司法書士は書類作成や手続きの補助に長けていて、費用は比較的安価です。ただし、個人再生のように裁判所とのやり取りや債権者調整が必要な場合は弁護士を選ぶ方が安心なことが多いです。費用は事務所・地域・対応範囲で差が出ますが、相談時に見積もりを取って比較することをおすすめします。

3-8. 家族や配偶者への影響と伝え方のコツ

配偶者や家族へは早めに正直に話すことが重要。感情的にならず、現状と今後のプラン(再申立ての方針や任意整理・自己破産の可能性、生活費見直し案)を示すと協力を得やすいです。また、配偶者の収入を再建計画に組み込む場合は同意を得てから書類に反映するようにしましょう。家族会議で第三者(弁護士等)を交えるのも有効です。

4. 再申立ての手順と準備リスト — 具体的に何をどれだけ準備するか

ここでは実務的な手順とチェックリストを示します。裁判所への再申立ては丁寧な準備が成功の鍵です。

4-1. 再申立てのタイミングとスケジュールの組み方

まず却下理由を受け取ってから再申立てまでの一般的な流れ:却下通知確認 → 必要書類の洗い出し → 書類取得(役所・税務署等) → 返済計画の再作成 → 弁護士等と最終チェック → 再申立て書類提出、という流れです。書類取得には日数がかかる(住民票や課税証明、確定申告の写しなど)ので、スケジュールは余裕を持って組むこと。通常、準備には2〜6週間は見ておくと安心です(ケースにより大幅変動あり)。

4-2. 必要書類一覧と入手のコツ(収入証明・資産証明・住民票など)

主な必要書類(代表例)
- 申立書(再生手続申立書)
- 住民票(原則世帯全員分が求められる場合あり)
- 収入証明:給与明細(直近数か月)、源泉徴収票、確定申告書(自営業者)
- 預金通帳の写し(通帳履歴)
- 固定資産税評価証明、不動産の登記事項証明書(登記簿謄本)
- 車検証や査定見積書(車を所有している場合)
- 債権者一覧(借入先の名称、残高、契約書の写し)
- 家計の収支明細(生活費の根拠)
- その他:保険証券、年金証書、退職金見込の説明等

入手のコツは、窓口での取得のほかオンライン申請(マイナンバーポータルや各市区町村のサイト、法務局のオンライン登記)を活用すること。必要書類を早めにリストアップし、タスク管理(誰がどの書類を取りに行くか)を決めておくと手間が減ります。

4-3. 返済計画案の作成ポイント(現実的な収支・返済額・期間)

返済計画案は現実性・持続可能性が一番重要です。ポイントは以下の通り:
- 現実的な手取り収入を基に作る(変動収入は過去1〜3年の平均等で示す)
- 生活必需費を具体的に算出し、最低生活費を確保
- 月々返せる金額は余裕を持って算定(臨時出費を考慮)
- 返済期間は通常3年、延長を申請できる場合は理由と計画を記載
- 資産処分の有無とその収入(売却益)を明示
- 住宅ローン特則を使う場合はその処理方法を明確に

実際の作成はエクセル等で収支表を用意し、根拠資料(領収書、契約書、査定書等)を添付すると信頼度が増します。

4-4. 書類の作成・提出の流れと注意点

作成は見落としを防ぐためにテンプレートを活用し、弁護士や司法書士にチェックしてもらうと安心。署名・押印の漏れ、古い印刷日付、コピーの不鮮明さは致命的になり得るので注意。提出は郵送または裁判所窓口持参が可能ですが、郵送の場合は配達記録(簡易書留や特定記録)で証拠を残すことを推奨します。提出後も補正や追加資料の要求に速やかに対応するため、連絡手段(電話、メール)を定期的に確認しておきましょう。

4-5. 裁判所への提出方法と提出後の流れ

提出後、裁判所は書面審査を行い、不備があれば補正命令が出ます。補正命令に対しては期日内に対応するか、弁護士を通じて事情を説明します。審査が通れば債権者への通知、債権者集会(要する場合)、再生計画の認可決定という流れに進みます。裁判所の処理速度は地域やケースによって異なり、数週間〜数か月かかることがあります。進捗については担当書記官や担当弁護士と定期的に連絡を取りましょう。

4-6. 弁護士・司法書士への依頼手順と費用感、費用の組み立て

依頼手順の一般例:初回相談(無料/有料)→ 委任契約 → 着手金の支払い → 書類準備・申立て → 手続き開始。費用は事務所により幅がありますが、個人再生だと着手金・報酬・裁判所手数料・予納金などが発生します。費用は分割払いや法テラスの弁護士費用の立替制度が利用できる場合があるので、相談時に支払い方法を確認しましょう。費用試算は事務所ごとに出してもらい、内訳(着手金、成功報酬、手続き中の実費等)を明確にしてもらうことが大切です。

4-7. 審査中の連絡・質問対応とスケジュール管理

審査中は裁判所・債権者・担当弁護士からの問い合わせにすぐ対応できる体制を作ること。電話・メール・書面のいずれの問い合わせにも対応できるよう、コピーの保管とスケジュール管理(カレンダー、タスク管理ツール)を行いましょう。特に補正命令の期日は厳守が原則です。遅延は却下リスクを増やすので、期限管理は丁寧に行ってください。

5. ケース別の体験談とよくある質問 — 実例で学ぶ「断られた」後のリアル

ここでは具体的な実例(匿名化)をもとに、成功例・失敗例から学ぶポイントとよくあるQ&Aをまとめます。

5-1. 実際の「断られた」体験から「再申立て成功」へ至ったケース

ケースA(30代・会社員・借入900万円、転職直後で収入が一時的に減少し却下):最初は収入が安定しないことを理由に却下。弁護士を通じて直近6か月の給与明細・雇用契約書・転職前の給与証明を提出し、家計の節約実績(保険解約による月額削減等)を提示。返済計画を現実的に修正して再申立てをしたところ、認可され、3年で再建が始まった。学び:収入の「継続性」を証明する資料が決め手になった。

5-2. 断られたが再申立てが難しかったケースと学び

ケースB(自営業・売上変動が激しく既に複数回の延滞歴あり):却下理由は「将来の収入見込みが不確実で再建の見込みが薄い」こと。追加で確実な収入確保策(新規契約・固定顧客)を示せず、再申立ても困難で自己破産へ切替えた。学び:事業収入の裏付けが弱い場合は自己破産や事業再生の専門家と早めに相談すべき。

5-3. よくある質問(Q&A):再申立ての妥当性、期間、費用、影響

Q1: 「却下されたらもう二度と個人再生はできないのか?」
A: いいえ。却下理由次第で再申立ては可能です。補正で対応できる場合は再挑戦が現実的です。

Q2: 「再申立てまでどのくらい期間を空けるべきか?」
A: 補正命令がある場合はその期日内に対応。新規の再申立ての場合は資料整備に2〜6週間以上見ておくと安心です。

Q3: 「費用はどのくらいかかる?」
A: 事務所や地域により差があります。着手金・報酬・裁判所費用・予納金などが発生するため、相談時に見積もりを取りましょう。法テラスを利用できる場合は費用負担が軽減されることがあります。

Q4: 「家や車は残せるか?」
A: 住宅ローンがある場合は住宅ローン特則を利用して残すことが可能な場合があります。車は価値やローンの有無によります。ケースごとに判断が必要です。

5-4. 制度の最新情報・法改正の要点と読者への影響

制度や運用は変化することがあります。例えば個人再生手続の運用方針や裁判所の実務基準に微修正が入るケースがありますので、申立て前に最新の制度情報を確認することが大切です。法改正の動向によっては要件や手続きが変わることがあるため、申立ての直前に弁護士や法テラスで最新情報を確認しておくことを推奨します。

5-5. 専門家のアドバイス総括(弁護士・司法書士に聞くべきポイント)

相談する際は最低限以下の点を確認しましょう:
- 却下理由の法的解釈と改善可能性
- 再申立ての成功見込み(数値による根拠)
- 代替案(任意整理・自己破産)の比較と生活再建シミュレーション
- 費用見積り(着手金・報酬・実費)と支払条件
これらを明確に聞き、納得できる回答が得られる専門家に依頼することが重要です。

5-6. まとめと今後の行動指針

断られたときの最優先課題は「原因の特定」と「実行可能な改善プランの提示」。補正で済む場合は迅速に対応し、根本的な欠陥(収入見込みの欠如や資産の過多)がある場合は代替案に速やかに切り替える。専門家と連携し、家族と現状を共有しながら再出発の道筋を作りましょう。

FAQ(よくある質問を追加で網羅)

Q: 補正命令の期日に間に合わない場合は?
A: 期日に間に合わないと却下のリスクがあります。期日延長が認められるかは事情次第なので、速やかに裁判所や弁護士に相談してください。

Q: 再申立てで同じ裁判所に申し立てるべき?別の裁判所にするべき?
A: 基本は同じ裁判所での補正対応が一般的。事情によっては別の管轄で再申立てする選択肢もありますが、法的要件や管轄問題が関わるため専門家の判断が必要です。

Q: 個人再生申立て中に差押えが来ることはあるか?
A: 一部の差押えは手続き開始により停止される場合がありますが、差押えの種類や時期により差異があるため、具体的状況で確認が必要です。

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最終セクション: まとめ

個人再生で断られたときは感情的にならず、まず裁判所の指摘内容を精査すること。多くのケースは「補正で改善可能」または「返済計画の現実性を高める」ことで再申立てが成功します。一方、事業収入の見込みが立たない、資産が多すぎるなど根本的な問題がある場合は任意整理や自己破産など別ルートを早めに検討することが生活再建の近道です。専門家(弁護士・司法書士)や法テラスを活用し、冷静にプランを作成して行動に移してください。最後に、以下の出典で主要な法的要件や手続きの詳細を確認することをおすすめします。

出典(参考資料)
- 法テラス(日本司法支援センター)個人再生に関する解説ページ
- 裁判所(地方裁判所)および民事再生手続に関する公式資料
- 日本弁護士連合会の債務整理に関する解説資料
- 主要法律書(民事再生法に関する実務書籍)

(注:具体的な法令条文や最新の運用は上記公的機関の最新情報をご確認ください。法的判断が必要な場合は弁護士等専門家にご相談ください。)

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