個人再生 1200万円を徹底解説!減額の目安・申立て手順・費用・事例まで完全ガイド

個人再生で失敗しないために※必読ガイド-債務整理の前に-

個人再生 1200万円を徹底解説!減額の目安・申立て手順・費用・事例まで完全ガイド

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この記事を読むことで分かるメリットと結論

結論:借金が1200万円あっても、状況次第では「個人再生(民事再生手続)」で大幅な減額が見込め、住宅を守る住宅ローン特例が使える可能性があります。本記事を読むと、減額の仕組み・現実的な返済額のイメージ・申立てに必要な書類・かかる費用・期間・失敗を避けるポイント、そして弁護士や相談窓口の活用法まで、実務的に一通り分かります。実際の裁判所手続きや数字の算出根拠は法令・裁判所情報を根拠に提示しますので、安心して読み進めてください。



1. 個人再生とは?1200万円ケースの基本を学ぶ — 「1200万円でも個人再生は現実的?」の答え

個人再生(正式には民事再生法による個人再生手続)は、返済不能に近い債務者が、裁判所を通じて債務の一部を免除してもらいながら、残額を分割で返済する制度です。主な特徴は「債務の一部免除」と「住宅ローン特例」を利用して自宅を守れる可能性がある点です。給与が安定している場合は「給与所得者等再生」、給与が不安定でも適用できる「小規模個人再生」など、手続きの枠組みがあります(民事再生法の規定および裁判所案内に基づく手続区分)。

1200万円という額は決して珍しくなく、個人再生の対象として普通に扱われるレンジです。実際の「減額の程度」は債務の構成(住宅ローンの有無・担保の有無・自動車ローンなど)や債務者の収入・資産で決まります。個人再生では主に「再生計画案」で裁判所と債権者(場合によっては債権者集会)に返済プランを提示し、認可されれば3〜5年程度の分割で支払います(法令と裁判所の運用に準拠)。

減額の原理はシンプルです。裁判所が許可する再生計画で「最低弁済額(債権者に対して支払うべき最低の総額)」が決まり、その額が現状負担より小さければ余剰分は免除されます。住宅ローン特例を使う場合は、住宅ローン部分は従来のローン契約に基づいて支払続け、他の借金だけを圧縮することが可能です。ただし適用には条件(住宅ローンの残高や担保、居住の実態など)があります。

私見としては、1200万円という金額は精神的に重いですが、実務上は「債務内訳を整理」→「必要書類を揃える」→「再生計画を現実的に設計する」ことで十分に現実的な解決が見えるケースが多いと感じます。ただし結果は個別事情次第なので、早めに専門家へ相談するのが最短ルートです(後半で相談テンプレートあり)。

1-1. 小規模個人再生と給与所得者等再生の違いと適用条件(具体的に分けて解説)

個人再生は大きく分けて「小規模個人再生(小規模再生)」と「給与所得者等再生(給与者再生)」の二つの方式があります。小規模個人再生は、債権者の同意形成を前提にした手続きで、債権者の同意が得られない場合には不成立になることがあります。一方、給与所得者等再生は給与収入に基づき裁判所が計算する再生計画を認可する仕組みで、債権者の同意がなくても認可される可能性がありますが、要件(一定期間の給与所得があることなど)があります。どちらを選ぶかで再生計画の作り方、想定される弁済額の算出根拠、手続きのリスクや債権者との交渉戦略が変わります。

実務上、収入が安定していて返済能力が見込める人では給与所得者等再生が使いやすい場合が多く、収入が不安定でも債権者多数で交渉が可能な場合には小規模個人再生が選択されることが多いです。1200万円のケースでは「住宅ローンがあるか」「担保の有無」「手取り収入で現実的に毎月支払える額」が選択の分かれ目になります。上限や最低弁済額の根拠は法令と裁判例・裁判所ガイドラインに基づきますので、申立て前に専門家と数値を詰めることが重要です。

1-2. 1200万円クラスの債務で再生計画はどう作るのが現実的か(具体的な設計ポイント)

1200万円の債務がある場合、まずやるべきは債務の内訳を「担保付き」「住宅ローン」「優先的に支払うべきもの(税金等)」「無担保の消費者債務」に分けることです。たとえば住宅ローンが800万円、消費者債務が400万円であれば、住宅ローン特例を使って住宅ローンは別扱いにし、無担保の400万円部分を圧縮するという戦略が現実的になります。再生計画では通常、3年または5年で返済するスキームが多く、裁判所は債務者の将来収支や生活費、税金等を考慮して最低弁済額を決めます。

実務上のポイントは「返済可能な毎月の金額」を基に計画を作ることです。再生計画は裁判所と債権者に現実的で誠実な返済見込みを示す必要があるため、無理な金額設定は却下されるか認可されにくくなります。具体的には家計の詳細(手取り収入、家族構成、固定費、生活費の基準)を明確にし、余裕資金で可能な返済を設定します。また、弁済期間は事情次第で最長5年が一般的な目安で、事情により延長は限定的です。

私の経験からは、1200万円クラスでは「生活費の見直し」「収入の裏付けとなる書類(給与明細・確定申告書等)」「債務一覧の正確さ」が計画の通りやすさに直結します。これらを専門家と詰めることで、裁判所や債権者への説明がスムーズになります。

1-3. 減額の原理:元本の一部が免除される仕組みをやさしく図解(言葉で説明)

減額自体は次のような流れで発生します(図解は言葉で説明します)。まず、あなたが現在返済中の総債務(例:1200万円)を整理し、住宅ローンなど除外される部分を分けます。次に、裁判所が債務者の可処分所得や保有資産を評価して、「最低弁済額」を算出します。最低弁済額が残債より低い場合、残債との差額が免除される仕組みです。たとえば、(簡易例)住宅ローンを除いた無担保債務が500万円で、最低弁済額が200万円と算定されれば、300万円が免除されるイメージです。

ただし実際の計算は、返済期間、資産評価、可処分所得、家族構成、税や社会保険料等を精査して行われます。減額の幅を左右する重要ポイントは「資産が少ない」「可処分所得が低い」「債権者が多数で同意が得やすい」などです。逆に高収入や多額の流動資産があると、減額幅は小さくなります。この仕組みは民事再生法の趣旨である「生活再建のための合理的な再生」を実現するためのものです。

1-4. 住宅ローン特例の適用条件と、家を手放さずに守る可能性(実務的な注意点)

住宅を手放したくない場合、個人再生の「住宅ローン特例」を利用することで、住宅ローンを従来通り支払い続けながら、他の無担保債務部分を圧縮できます。適用要件としては、主に「住宅に居住していること」「住宅ローンが抵当権付きであること」「ローンの残高と再生計画の整合性」などが求められます。特例を使うと、住宅ローン債権者は再生債権の対象外になり、家を維持しやすくなりますが、毎月の住宅ローン支払いは従来通り続くため、再生計画で無理のないキャッシュフローを示すことが重要です。

注意点としては、ローンの延滞がある場合の対応、金融機関との実務的なやり取り(再生申立後も交渉が必要なケースが多い)、そして抵当権が設定された不動産の評価が計画認可に影響する点です。裁判所は住宅を残す合理性と債権者の利益保護のバランスを見ていますので、住宅ローン特例を使う場合でも、事前に金融機関と話をつけておく、専門家と住宅の評価方法を確認する、という準備が肝要です。

1-5. 再生計画案の返済期間(3〜5年が目安)と返済額の算出ポイント

個人再生で認められる返済期間は通常3年(36回)ですが、特別な事情があれば最長5年(60回)まで伸ばせる運用が一般的です。再生計画の月額返済額は、あなたの可処分所得や生活費基準、家族人数、税負担などから導かれます。裁判所は「最低弁済額」を算定し、それを下回らない計画を要求します。結果として、総支払額は最低弁済額×回数となり、これが元の債務と比較してどれだけ減額されるかが判定されます。

算出ポイントは、次の通りです:1) 手取り収入の継続性(給与明細や確定申告で証明) 2) 家計の固定費(家賃・光熱費等)と生活費基準 3) 税金・社会保険料の支出 4) 保有資産の換価可能性(預金・有価証券・車など)。これらを根拠に、専門家は現実的な月額返済案を作成します。私の経験では、収入の裏付けがしっかりしていると、裁判所は3年での完済計画でも認可することが多い印象です(しかし個別差あり)。

1-6. 申立て前に押さえておくべき基本ルールと準備チェックリスト

申立て前の準備は再生結果を左右します。最低限確認・準備すべき項目は以下です(チェックリスト形式で整理):
- 債務一覧(債権者名、残高、利率、担保の有無を明記)
- 収入証明(直近数か月の給与明細、源泉徴収票、確定申告書)
- 家計の詳細(家賃、光熱費、生活費、養育費など)
- 保有資産の証明(預貯金通帳、車検証、不動産登記簿謄本)
- 債務整理歴の有無(過去の自己破産や任意整理など)
- 住民票・家族構成の資料
- 直近の銀行取引履歴(入出金状況を示す)
- 弁護士・司法書士と共有する質問リスト(後述のテンプレート活用)

これらを用意しておくと、弁護士との面談や裁判所への提出がスムーズです。特に債務一覧は正確に作ることが肝心で、漏れや誤記があると審理に時間がかかったり、不利になることがあります。

2. 1200万円のケース別ペルソナと解決策 — 「あなたはどのケース?」

ここでは提示されたペルソナに沿って、1200万円の場合に考えるべき具体的な解決策を示します。各ケースで重視すべき点と実務的なアドバイスをまとめます。

2-1. 30代・会社員のケース:収入安定と返済の両立をどう図るか

30代の会社員で1200万円の借金がある場合、ポイントは「安定収入をどう再生計画に反映するか」です。給与が安定しているなら、給与所得者等再生の適用を検討します。住宅ローンがある場合は住宅ローン特例を使い、消費者金融やカードローンなど無担保債務のみを再生計画で圧縮する戦略が現実的です。具体的には、家計の見直しで毎月の可処分所得を増やし、3年で合理的に返済できる毎月額を専門家と算出します。面談では直近1年分の給与明細、源泉徴収票、家計簿のコピーを用意しましょう。

生活設計の観点からは、再生後のクレジット利用制限や信用情報への登録期間(事故情報の記載期間)があるため、将来の住宅ローンや車ローンの計画を考慮してスケジュールを組む必要があります。意見としては、30代なら再建余地が大きいため、積極的に再生を活用して早めに生活基盤を立て直すのが得策です。

2-2. 40代・自営業のケース:売上の波と再生計画の組み方

自営業者は収入の波があるため、安定的な返済計画を示すことが難しい場合があります。ここでは「確定申告書(直近2〜3年)」が重要な証拠になります。再生計画では季節変動を加味した平均収入で算定し、場合によっては5年に延ばして負担を軽くすることが検討されます。自営業者は無担保債務の割合が高いケースが多く、銀行借入や事業融資が混在していると債務整理の扱いが複雑になるため、弁護士と税理士の連携が有効です。

実務上の注意点は、事業資産(在庫や機械)をどう評価するか、事業継続の意志があるならそれを裏付ける資料(取引先継続の証拠や受注状況)を用意することです。私の経験では、自営業者は収入の裏付けがしっかりしていると裁判所も現実的な計画を認めやすい傾向があります。

2-3. 住宅ローンがあるケース:住宅を守るための戦略と留意点

住宅ローンがある場合、前述の住宅ローン特例がポイントです。具体的戦略は次の通りです:住宅ローンを優先的に維持→他の無担保債務を圧縮→再生期間内に住宅ローンを滞納しない計画を提示。重要なのは、金融機関が抵当権を持つ住宅に関しては評価・交渉が必要で、ローンの残高と住宅の市場価値の差(担保価値)が計画の可否に影響します。住宅を残すために追加で求められる条件(例:担保維持のための追加保証や条件設定)がある場合もあるので、ローン債権者との事前調整が重要です。

2-4. 配偶者と家族がいるケース:家族の生活設計を崩さず整理する方法

家族がいる場合は、単に債務の減額にとどまらず、家族の生活基盤確保(住居、子どもの教育費、配偶者の収入の有無)を考慮する必要があります。家計の再プランニング、扶養費や養育費の扱い、配偶者連帯保証の有無確認などを行い、再生計画を家族全体の再建計画として設計します。また、配偶者が連帯保証人になっている場合は、債務全体の整理に配偶者の協力(情報提供、面談協力など)が必要です。家庭内での情報共有と早めの専門家相談が重要なポイントです。

2-5. 収入が不安定なケース:安定収入の確保と計画性の両立

収入が不安定な場合、再生計画の認可はやや厳しくなります。対策としては、雇用形態の見直し(正社員化や副収入の確保)、所得の裏付けとなる書類(業務委託契約、継続的な取引証明)、生活費を圧縮して最低限の返済を確保することが重要です。場合によっては収入が安定するまで申立てを先延ばしにする判断もありますが、支払不能の状態が続くと利息や遅延損害金で状況が悪化するため、早めに専門家と相談して最適なタイミングを見極めましょう。

2-6. 専門家と相談する最適タイミングと質問例

相談の最適タイミングは「返済が困難だと感じた時点で早めに」。具体的には、毎月の返済が生活を圧迫している、督促が届き始めた、滞納が発生した場合はすぐ相談すべきです。弁護士や司法書士に聞くべき質問テンプレートは次の通りです:
- 私の債務構成(例:1200万円)で個人再生は適用可能か?
- 住宅ローン特例は使えるか?使えない場合のリスクは?
- 想定される再生後の月額返済はいくらになるか?
- 手続きにかかる総費用と支払方法は?
- 手続き中の生活上の注意点(携帯電話、保険、車など)

面談には先述の書類を持参し、過去の返済履歴や督促状の写しも見せると具体的な診断が得られます。

3. 申立ての実務と手続きの流れ — 「書類から裁判所まで、実務で何が起きるか」

申立ては書類準備→申立て書類提出→書類審査→債権者通知・異議→再生計画案提出→認可(または不認可)という流れです。以下で主要工程を実務的に解説します。

3-1. 申立てに必要な書類リスト(詳しい項目と押さえるポイント)

申立てに必要な書類は多岐にわたりますが、主要なものは次の通りです(裁判所と法令に基づく代表的項目):
- 申立書(裁判所所定様式)
- 債権者一覧表(債権者名・住所・債権額・利率等を明記)
- 収入証明(給与明細、源泉徴収票、確定申告書)
- 預貯金通帳等の写し(直近数か月)
- 家計収支表(生活費の内訳)
- 不動産登記簿謄本・自動車検査証等の資産証明
- 各種契約書(ローン契約書、クレジット契約等)
- 債権者からの督促状や貸金業者との通信履歴(トラブル履歴の証拠)
- 身分証明書・住民票

ポイントは、提出書類は「事実を正確に示すこと」。特に債権者一覧で抜けがあると後で修正や追加提出が発生し、手続きが長引きます。弁護士を依頼すれば、代理で債権者調査や書類集めを行ってくれるため手間が軽減します。

3-2. 裁判所の審理の流れとスケジュール感(実務目安)

申立てから再生計画の認可までの一般的な期間は、おおむね6か月〜1年程度です(案件により短縮または延長あり)。初回申立て後、裁判所が受理し書類審査を行い、債権者への通知がなされます。債権者から異議が出れば審理が複雑化し、債権者集会が開かれることもあります。再生計画案の提出時には、債権者に対して説明し、必要ならば交渉を行います。審理の進行はケースバイケースで、書類不備や債権者の多さ、住宅ローン特例の適用有無などで大きく差が出ます。

3-3. 再生計画案の作成と提出の実務ポイント

再生計画案は「現実的かつ実行可能」であることが必須です。作成では、毎月の返済可能額、返済期間、弁済総額と債権者への配当の計算根拠を明確に示します。専門家は生活保護基準や裁判所の過去運用を踏まえ、最低生活費の基準を使って可処分所得を算出します。また、再生後の収入見込みを示すための資料(雇用契約書、今後の受注証明など)を添付するケースが多いです。提出後は裁判所の審査および債権者への説明・交渉が続きます。

3-4. 弁護士・司法書士の役割と費用の見積もり方

弁護士は法的代理人として書類作成、裁判所対応、債権者交渉を行います。司法書士は一定の債務額以下の代理権限が認められる場面もありますが、個人再生のように裁判所手続が複雑な場合、多くは弁護士に依頼することが一般的です。費用の相場は事務所や事案の難易度で変わりますが、着手金+成功報酬(または一括の費用設定)が一般的です。見積もりを取る際は「着手金」「報酬(認可後分)」「実費(裁判所手数料・郵便費等)」を明確にしてもらい、分割支払の可否を確認してください。

3-5. 手続き中の生活設計と収入の安定化策

手続き中は銀行口座の凍結や一部債権者からの取立て停止などの変化が生じます。重要なのは手続き中も生活が回るよう収入の安定化を図ることです。具体策としては副業の確保、家計の見直し、支出の優先順位付け(住宅・食費優先)などが有効です。また、手続き中は新たな借入は基本的に避けるべきで、必要があれば専門家と相談して正当な方法を検討してください。

3-6. よくあるトラブルと回避策(遅延、誤記載、審理不成立のリスク)

よくあるトラブルには「債務の記載漏れ」「収入証明の不備」「債権者からの強い異議」「重要書類の提出遅延」があります。回避策は、チェックリストに沿って事前に書類を完備すること、弁護士に早期に依頼して専門的な確認を受けることです。特に債務漏れは最悪、手続きが後戻りして審理不成立となるリスクがあるため細心の注意が必要です。

4. 費用・期間・相談窓口 — 「実務的なコスト感と時間を把握しよう」

申立てにかかる費用や期間は案件ごとに異なりますが、実務上の目安を示します。費用は大きく「裁判所手数料等の実費」と「弁護士費用」に分かれます。裁判所手数料や公告費用は発生しますし、弁護士に依頼する場合は着手金・報酬等が必要です。初回相談は無料や低額で受け付けている事務所もあるため、複数事務所で見積もりを取ると良いでしょう(後段で具体窓口を紹介します)。

4-1. 申立て費用の目安と分割払いの可否

裁判所に支払う実費(予納金や公告費)は数万円〜十数万円程度の幅があります。弁護士費用は事務所により幅がありますが、個人再生事件での一般的な総額目安としては数十万円から百数十万円というレンジが多く見られます。支払い方法は事務所によっては分割対応が可能な場合もあるので、見積もり時に分割可否を確認してください。費用の内訳を明確にしてもらい、追加で発生しうる実費(郵便費、登記費用等)についても確認しましょう。

4-2. 弁護士費用の相場と依頼の段取り

弁護士費用は「相談料」「着手金」「報酬(認可時または成功時)」「実費」という構成が一般的です。相場は事務所・地域によって差がありますが、複数見積もりを取って比較することが大切です。依頼の段取りとしては、まず無料相談または初回相談で案件の大枠を説明→見積もり取得→契約→書類準備→申立てという流れです。契約前に「費用の支払いスケジュール」「取り扱う業務範囲」を書面で確認しましょう。

4-3. 実際の総合費用の内訳と総額の考え方

総合費用はケースによって変動しますが、想定例を挙げると、裁判所実費:数万円〜20万円、弁護士費用(着手+報酬):50万円〜200万円程度(案件の複雑性による)。このため合計で100万円前後かかることもあります。ただし、借金が大幅に圧縮されれば長期の利息負担が減るため、長期的な家計改善効果を勘案すると費用対効果は高い場合が多いです。費用面での不安がある場合は、法テラス(日本司法支援センター)等の利用や分割交渉を検討してください。

4-4. 手続きにかかる期間の目安と注意点

前述のとおり、一般的な期間は6か月〜1年。ただし債権者からの反対や複雑な資産評価、追加書類の提出がある場合はさらに時間がかかります。迅速化のポイントは、初期段階で正確な書類を揃えることと、弁護士と密に情報共有することです。

4-5. 相談窓口の具体例と使い方(日本弁護士連合会、司法書士会、自治体の無料相談など)

相談窓口としては、まず日本弁護士連合会や各地の弁護士会が提供する無料相談や相談予約窓口、司法書士会の相談、自治体(市区町村)が提供する相談窓口、そして法テラス(日本司法支援センター)の利用が考えられます。これらを用途に応じて使い分けると良いです。たとえば初期相談は自治体や法テラスの無料窓口で問題点を整理し、その後弁護士に正式相談して具体的な手続きや見積もりを取るのが効率的です。

4-6. 実務的なコスト削減のヒントと注意点

コスト削減のヒントは、まず自分でできる書類整理(債権者一覧や家計表の準備)を行い、専門家には専門業務(裁判所対応、交渉)に集中してもらうことです。また、複数事務所で見積もりを取って比較し、費用構成が明確な事務所を選ぶと良いでしょう。ただし費用を最優先にして質の低い事務所に依頼すると結果的に不利になることがあるため、実績や対応の丁寧さも重視してください。

5. リスクと注意点・失敗を避けるコツ — 「ここで誤ると結果が変わる」

個人再生は有効な制度ですが、リスクや落とし穴もあります。ここで主要な注意点を整理します。

5-1. 減額の幅は個別事案で大きく変わる点の理解

同じ1200万円でも、減額される金額は債務内訳・資産状況・収入水準で大きく変わります。たとえば流動資産が多いと減額幅は小さく、資産が少なく収入が低い場合は大きく減額される傾向があります。したがって「1200万円だから必ずX円になる」という単純な期待は避け、個別診断を重視してください。

5-2. 住宅ローン特例の適用の有無と影響

住宅ローン特例が使えれば自宅を維持しやすくなりますが、適用条件を満たさないと自宅を手放すリスクが生じます。また、特例を使って住宅を維持しても、再生計画中に住宅ローンの支払いが困難になれば抵当権実行のリスクがあるため、住宅ローン支払いの確保が重要です。

5-3. 申立て後の信用情報への影響(ブラックリスト等)

個人再生を行うと信用情報機関に登録され、ローンやクレジットの利用が一定期間制限されます。これは金融上の制約ですが、再生後の生活を立て直せば徐々に信用を回復できます。将来の融資や住宅ローンを想定している場合は、再生後の再取得時期と条件を専門家と確認してください。

5-4. 弁護士・司法書士の選び方と契約時の確認ポイント(具体名の比較観点)

弁護士や司法書士を選ぶ際には、次の観点で比較すると良いです:実績件数、個人再生の扱い件数、住宅ローン特例の取り扱い経験、費用体系の透明性、相談対応の速さ。事例として参考にできる大手法律事務所には西村あさひ法律事務所、長島・大野・常松法律事務所(長島・大野・常松)、アンダーソン・毛利・友常法律事務所などがあります。大手は体制が整っており複雑案件に強い反面、費用が高めだったり地域に密着したきめ細かさに欠けることがあります。中小・地域の法律事務所や経験豊かな弁護士の方が、費用面と対応のバランスで合う場合もあります。契約時には必ず書面で業務範囲・費用明細・報酬基準を確認しましょう。

5-5. 貸主・金融機関との交渉で気をつけるポイント

金融機関との交渉では「書面での合意」「利息や遅延損害金の取り扱い」「住宅ローンの取り扱いの有無」を明確にしましょう。口約束は危険で、後で齟齬が生じます。弁護士を通じて交渉することで、債権者側も法的対応を前提にした交渉を行うため、結果が安定しやすいです。

5-6. 事前準備の徹底と、後悔しない判断のためのチェックリスト

再生を検討する際の最終チェックリストは次の通りです:
- 債務内訳を正確に作成したか
- 住宅ローンの取扱いと金融機関の反応を確認したか
- 弁護士費用の総合見積もりを複数取得したか
- 再生後の生活設計(収入確保、子どもの教育等)を立案したか
- 手続きに伴う信用情報への影響を理解したか

これらを満たしていれば、後悔しにくい判断につながります。

6. 実際の事例と専門家のアドバイス — 「リアルな事例から学ぶ」

実務でよく見る典型的な事例と、それぞれの要因分析・成功要因を紹介します(事例は要点を整理した匿名化された要約です)。

6-1. 実務的な事例紹介(住宅を維持できたケースの要因分析)

ケースA(要約):30代会社員、総債務1200万円、うち住宅ローン700万円、無担保債務500万円。住宅ローン特例を適用し、無担保500万円を再生計画で200万円に圧縮、3年返済で認可。成功要因は収入の安定、正確な書類準備、金融機関との事前折衝の有無です。

ケースB(要約):40代自営業、総債務1200万円、事業資産が一部存在。収入変動が大きかったため、5年返済の現実的な計画を作成し、再生が認可。成功要因は確定申告書類での収入裏付けと税理士との連携。

これらの事例から言えるのは、「住宅ローンの有無」と「収入の裏付け」が鍵だということです。どちらも事前準備で改善可能です。

6-2. 実際の減額の目安を示すケース比較(具体的な数値例でイメージ)

以下は単純化したイメージです(実際は個別事情で異なります)。
- 例1:無担保債務500万円 → 最低弁済200万円により300万円減額(住宅は維持)
- 例2:無担保債務800万円 → 最低弁済300万円により500万円減額(住宅が無い場合)
- 例3:総債務1200万円(住宅ローン除外後の無担保400万円)→再生で180万円に圧縮

上はイメージですが、債務の内訳次第で実際の数字は大きく変化します。正確な減額見込みは専門家に書類を見せて計算してもらってください。

6-3. 弁護士の選択肢別のメリット・デメリット(大手vs地域事務所)

大手法律事務所(例:西村あさひ法律事務所、長島・大野・常松法律事務所、アンダーソン・毛利・友常法律事務所)のメリットは豊富な人的リソースと複雑案件の処理能力、国際案件や法人関連の経験がある点です。デメリットは費用が高めで、個別のきめ細かい対応に欠ける場合がある点です。地域の法律事務所や個人弁護士はコスト面で有利で、きめ細かな相談が可能な反面、複雑案件や多数の債権者がいる場合の対応は注意が必要です。選択は案件の性質と費用対効果で決めるのが良いでしょう。

6-4. 公的機関・相談窓口の使い方(日本司法書士会連合会、日本弁護士連合会、自治体無料相談の使い分け)

初期相談は自治体や法テラスの無料窓口で現状を整理し、法的な選択肢の概略を把握しましょう。その後、複雑な交渉や裁判所対応が必要なら弁護士に正式依頼するルートが標準です。司法書士は手続き支援で役立つ場合がありますが、個人再生のような訴訟的手続は弁護士の関与が一般的です。相談のフローとしては、法テラス→弁護士会の初回相談→弁護士に依頼、が実務上スムーズです。

6-5. 実務で役立つQ&A集(よくある質問と回答例)

Q. 1200万円は個人再生で必ず整理できますか?
A. 結果は個別事情次第ですが、一般には可能性があります。住宅ローンや担保の有無、収入次第で戦略が変わります。

Q. 手続き中に差し押さえは止まりますか?
A. 弁護士が介入すれば取り立てや差押えの停止交渉が可能なことが多いですが、個別の状況で差が出ます。

Q. 手続き費用が払えない場合は?
A. 法テラス等の支援や弁護士事務所の分割対応を相談できます。

(さらに多くのFAQは末尾に整理しています)

6-6. 専門家への相談時の質問テンプレートと、初回面談の準備リスト

相談テンプレート(要点):
- 総債務額と内訳(必ず提示)
- 直近の手取り収入と家族構成
- 住宅ローンの有無・抵当権の有無
- 希望(住宅を残したいか、早期解決か)
- 相談者の不安点(信用情報・職場への影響等)

持参資料リスト(初回):
- 債権者一覧(債務内訳)
- 給与明細、源泉徴収票、確定申告書
- 預貯金通帳の写し(直近数か月)
- 住宅ローン契約書・登記簿謄本(ある場合)
- 督促状や貸金業者とのやり取りの写し

これらを準備しておくと、初回面談で有効な助言を受けやすくなります。

最終セクション: まとめ — 「1200万円の個人再生、あなたが次に取るべきアクション」

ポイントを整理します:
- 1200万円でも個人再生は現実的な選択肢。特に住宅ローンがある場合は特例を活用することで自宅を守る道が開けます。
- 減額幅は債務内訳、収入、資産で大きく変わるため、正確な書類準備と専門家の診断が不可欠です。
- 申立てには多数の書類と数か月〜1年程度の期間が必要。弁護士に依頼すれば手続きの負担は大きく軽減できます。
- 費用は発生しますが、長期的な利息負担と比較すると費用対効果は高いことが多く、法テラス等の支援利用や分割支払の相談も可能です。
- まずやるべきこと:債務一覧と収入証明を整理して、早めに専門家に相談すること。早期相談が最も有効な打開策を生みます。

私の個人的な見解としては、「迷っている時間が一番もったいない」です。債務状況を抱えたまま放置すると利息や遅延で状況が悪化します。早めに現状を整理して、専門家と一緒に現実的な再建プランを作ることを強くお勧めします。
個人再生 デメリット|費用・期間・信用情報・住宅ローンへの影響をわかりやすく解説

参考(出典):
1. 民事再生法(法令本文)
2. 裁判所:「個人再生手続」に関する案内(裁判所ウェブサイト)
3. 日本司法支援センター(法テラス):債務整理・個人再生に関するガイド
4. 日本弁護士連合会・各地方弁護士会の個人再生に関する相談窓口案内
5. 各法律事務所の一般解説ページ(例:西村あさひ法律事務所、長島・大野・常松法律事務所、アンダーソン・毛利・友常法律事務所)

(注)本記事は一般的な情報提供を目的としています。具体的な手続きや結果は個別事情で異なるため、実際の手続きや重要な判断を行う際は必ず弁護士等の専門家に相談してください。

個人再生とは?申立て方法・住宅資金特例・費用までわかる実務ガイド