借金減額 どこに相談するべき?初心者でも分かる相談先と進め方

個人再生で失敗しないために※必読ガイド-債務整理の前に-

借金減額 どこに相談するべき?初心者でも分かる相談先と進め方

債務整理弁護士事務所写真

この記事を読むことで分かるメリットと結論

まず結論から。借金減額で「どこに相談するか」は、あなたの借入額、収入の安定度、住宅ローンの有無、過払い金の可能性によって変わります。少額で実務的な交渉が中心なら司法書士、複数社や法的な手続き(個人再生・自己破産)が見えたら弁護士、費用を抑えてまず相談したいなら法テラスや自治体の無料相談を活用する——というのがおすすめの基本方針です。このページを読むと、各相談先のメリット・デメリット、費用の目安、初回相談での質問リスト、実際の進め方までわかります。



1. 借金減額の基本と相談先の全体像 — まずは全体像をつかもう

借金減額を考えたとき、多くの人が「誰に相談すればいいのか」迷います。ここではまず全体像を押さえ、どの相談先がどんな状況に向くのかを整理します。

1-1. 借金減額とは何か?目的と実現の仕組み

借金減額の目的は「支払総額を減らす」「毎月の返済を楽にする」「返済計画を立て直す」ことです。方法としては主に以下の手段があります。
- 任意整理:債権者と直接交渉し利息カットや返済期間延長を図る。裁判を使わないことが多く比較的短期間で解決する場合が多い。
- 個人再生(民事再生):裁判所を通じて借金を大幅に圧縮(通常は可処分所得や債務総額に応じて決定)。
- 自己破産:裁判所で免責が認められれば借金の返済義務が免除されるが住宅など財産の処分や資格制限などの負担がある。
- 過払い金返還請求:旧来の高金利で払い過ぎた利息があれば返還を求められる可能性がある(発生している場合は借金そのものが減るか戻る)。

これらは得られる効果とリスクが異なるため、最初に自分の状況(借入先・残高・収入・保有財産)を整理することが重要です。どの手段が可能かは専門家の判断が必要で、無料相談での一次評価から始めるのが一般的です。

1-2. 減額の代表的方法の違い(任意整理・個人再生・自己破産)

ここは具体的に違いを押さえましょう。
- 任意整理:裁判所を使わず、各債権者と和解交渉。利息(将来利息)カットや返済期間延長が可能。信用情報には整理の記録が残り、登録期間は信用情報機関による(一般に5~10年)。
- 個人再生:住宅ローンを除く債務を大幅に圧縮できるケースがある。継続的な収入があることが条件。裁判所手続きのため時間と費用はかかるが住宅を残せる住宅ローン特則が使える場合がある。
- 自己破産:債務の免責を目指す最終手段。免責されれば返済義務は消えるが、財産処分や職業制限(例:一部資格)などのデメリットがある。社会的影響は大きいが救済される幅も大きい。

どれが最適かは、債務総額、収入、財産(特に住宅ローンの有無)、家族の生活状況によります。専門家と相談して判断するのが安全です。

1-3. 減額可能性を見極めるポイント

減額できるかは主に次の点で判断されます。
- 債務の種類:カードローン、消費者金融、クレジット、リボ、給料ファクタリングなどで交渉のしやすさが変わる。
- 債務総額と月々の返済負担:返済額が月収の3分の1を超えると生活に支障が出やすい。
- 収入の見通し:個人再生は継続的収入が必要。自営業は収入変動をどう見積もるかが重要。
- 過払い金の有無:過払い金があれば債務が減るか返還で解決する場合がある(ただし時効に注意)。
- 裁判・督促・差押えの状況:差押えが始まる前に相談する方が選択肢は多い。

これらを診断するだけでも専門家は適切な方針を提示できます。まずは「情報を整理して持っていく」ことが重要です。

1-4. 事前準備の重要性と確認事項

相談の前に下記を用意すると相談がスムーズです。
- 借入先一覧(会社名、借入日、借入額、残債)
- 契約書や利用明細、返済明細
- 毎月の収入と支出の表(給与明細や家計簿)
- 保有資産(住宅、自動車、預貯金)
- 督促状や振込督促、差押え通知があればそのコピー

これらを整理しておけば、専門家は短時間で具体的な方針(任意整理・個人再生・自己破産・過払い金の可能性)を提示できます。準備だけで3~4割解決が早まることも珍しくありません。

1-5. 相談先の大枠と選び方の基本ルール

相談先の選び方は次の通り。
- お金に余裕がない/まずは相談したい → 法テラス(日本司法支援センター)や自治体の無料相談窓口。
- 借金総額が比較的小さく、交渉で済ませたい → 司法書士(代理権の範囲内の場合)。
- 住宅ローンや多額の債務、裁判手続きが必要な可能性 → 弁護士。
- 過払い金が疑われる場合 → 弁護士または司法書士(過払い金の請求額が140万円を超えるかで代理可能かが変わる)。

基本は「まず相談(無料または低額)→情報整理→専門家と方針決定→手続き実行」です。相談だけで気持ちが楽になることも多いです。

1-6. 「費用が心配」という人のための事前チェックリスト

費用面での不安を減らすために確認すること:
- 法テラスの費用援助対象になるか(収入・資産基準がある)
- 相談料の有無(自治体や弁護士会の無料相談を使えるか)
- 弁護士・司法書士の費用体系(着手金・成功報酬・分割可否)
- 手続き期間とその間の生活費の見通し
- 費用対効果(例えば過払い金があれば費用を上回る回収が見込めるか)

費用を一度に全額払えない場合、分割払いを受け付ける事務所もあります。まずは複数の専門家の見積りを取ることをおすすめします。

2. どこに相談すべきか?具体的な相談先と選び方

ここからは相談先ごとの特徴を詳しく見ていきます。項目ごとにメリット・デメリットと向き不向きをはっきり説明します。

2-1. 法の専門家に相談するメリットと向き・不向き

「法の専門家(弁護士・司法書士)」に相談するメリットは、法律知識に基づいた確実なアドバイスと交渉力です。
- 弁護士:裁判手続き、自己破産、個人再生、過払い金請求など幅広く対応。差押え対応や債権者一括通知(受任通知)で取り立てを止められる点が強み。
- 司法書士:債務整理のうち、代理できる範囲(過払い金請求や任意整理、簡易裁判の代理など)で手続きが比較的費用を抑えられることがある。ただし、訴訟代理権には金額制限(原則として請求額が140万円以下の範囲など一部制限あり)。

向き不向きのまとめ:
- 複数債権者で総額が大きい、住宅を残したい、差押えリスクがある → 弁護士
- 個別の債権者と交渉して利息カットで済むケースで費用を抑えたい → 司法書士(代理範囲を確認)
- 裁判や複雑な法的判断が必要 → 弁護士に相談

どちらにするか迷ったら、まず法テラスや弁護士会の無料相談で初期の意見をもらい、正式依頼は見積り比較で決めると安心です。

2-2. 法テラスの使い方と利用条件(日本司法支援センター)

法テラスは公的な法律相談窓口で、収入や資産が一定以下であれば無料相談や、弁護士費用の立替制度などの支援を受けられる場合があります。初回相談の案内や、必要に応じて弁護士・司法書士の紹介をしてくれます。利用時のポイント:
- まず電話やウェブで相談予約をする
- 収入・資産の簡単な確認がある(支援対象は目安として世帯の収入・預貯金等の基準あり)
- 費用立替が利用できると、弁護士費用を一時的に法テラスが立て替え、後で分割で返す仕組みがある

法テラスは「まず相談したい」「費用が不安」という人にとって強力な入り口です。自治体の窓口や弁護士会の無料相談と併用して情報を取るのが賢い使い方です。

2-3. 弁護士事務所を選ぶ際のポイントと初回相談料の目安

弁護士選びのチェックポイント:
- 債務整理の扱い実績(任意整理、個人再生、自己破産、過払い金の実績)
- 費用体系の明瞭さ(着手金、成功報酬、実費の内訳)
- 受任後の対応(受任通知、債権者との窓口すべてを担当するか)
- 地域の裁判所や債権者とのやり取りに慣れているか
- レビューや紹介の信頼性(ただし口コミだけで決めない)

初回相談料の目安は事務所によってまちまちですが、無料で初回相談を行う事務所も多くあります。有料の場合は5,000~10,000円程度が一般的な水準の目安です。費用は事務所の規模や地域差、案件の複雑さによって変わるため、複数の事務所で見積りを取るのが安心です。

2-4. 司法書士の役割と減額交渉での限界

司法書士は登記業務や法務書類作成の専門家ですが、債務整理分野でも活動しています。ただし司法書士の訴訟代理権には金額制限(原則として請求額が140万円以下の簡易裁判所での代理)があります。具体的には:
- 任意整理や過払い金請求(少額)では対応できる場合がある
- 個人再生や自己破産など、裁判所を通す手続きでは代理できない場合が多い(書類作成支援などは可能)
- 手数料は弁護士より安めのケースがあるが、代理できる範囲を事前に確認することが必要

司法書士に依頼して手続きが不可能な場合、弁護士との連携が必要になるため、最初に限界を確認しておくと手戻りを避けられます。

2-5. 無料法律相談の活用術(東京弁護士会・大阪弁護士会など)

各地の弁護士会(例:東京弁護士会、大阪弁護士会)は定期的に無料相談を実施しています。活用術としては:
- 相談は「状況整理」と「初期方針の確認」に使う:短時間で方針が得られる。
- 事前に必要書類(借入一覧、督促状)を整理して持参することで実りが増す。
- 複数の相談を受け、方針や費用見積もりを比較する(複数の弁護士から意見を聞くこと自体が有益)。
- 無料相談で受任するまでは費用は発生しない場合が多いが、詳細は各弁護士会の案内に従う。

無料相談は「まずは誰かに話す」入口として非常に有効です。時間制限があるので、要点をメモしておくと良いです。

2-6. 地方自治体の無料相談窓口の探し方と活用例

多くの市区町村や都道府県が自治体窓口で無料の債務相談を実施しています。探し方:
- 自治体の公式サイトで「生活相談」「債務相談」「消費生活センター」を検索
- 予約制のことが多いので事前電話予約を忘れずに
- 相談だけでなく、市区町村によっては生活支援や住宅支援の情報提供も受けられる

活用例:ある地方自治体では消費生活センターと弁護士会が連携し、毎月決まった曜日に無料相談会を開催しているケースがあります。こうした場は初動の相談・情報収集に最適です。

2-7. 口コミだけで判断しないための比較ポイント

口コミは参考になりますが、判断基準は別に持ちましょう。
- 実績(どの手続きの実績が多いか)
- 費用の透明性
- 初回相談の内容の質(ただ話を聞くのではなく、具体的な方針が得られるか)
- 受任後のコミュニケーション(進捗報告のルール)
- 受任前の無料での「方向性の提示」があるか

複数事務所で同じ資料を持ち込み比較するのが最も確実です。口コミは補助情報と捉えてください。

3. 費用と手続きのリアル:知っておくべき実務情報

費用と時間は誰にとっても重要な要素です。ここではできるだけ実務的に、しかし正確に説明します。

3-1. 費用の基本スキーム(着手金・成功報酬・実費)の目安

弁護士・司法書士の費用は大きく3つに分かれます。
- 着手金:手続きを開始するための費用。任意整理だと1社あたり数万円~、個人再生や自己破産は総額で数十万円が目安のことが多い。
- 成功報酬:減額や回収があった場合に発生する報酬。過払い金回収の割合で設定される事務所もある。
- 実費:裁判所手数料、郵送費、官報公告費、登記費用(個人再生や破産の場合)など。

具体的な金額は事務所によって差がありますが、目安としては次の通り(一般的な範囲):
- 任意整理(弁護士):着手金 1社あたり3~5万円、成功報酬は減額分や過払い金の一部
- 任意整理(司法書士):着手金は弁護士より安いケースあり(ただし代理範囲の確認必須)
- 個人再生(弁護士):総額30~50万円程度が相場の一例
- 自己破産(弁護士):総額30~50万円程度が相場の一例

これらはあくまで目安です。初回相談で複数事務所の見積りを必ず比較しましょう。

3-2. 相談料を抑えるコツと注意点

相談料を節約する方法:
- 法テラスや弁護士会の無料相談を活用する
- 自治体の無料相談を利用
- 事前に資料を整理し、相談時間を有効に使う(要点をまとめたメモを持参)
- 複数事務所に同じ資料で見積りを取り、費用とサービスを比較する

注意点:
- 「安さ」だけで選ぶと後で追加費用が発生することがあるため、費用内訳の明細を確認する
- 着手金が低いが成功報酬が高いケースもあるので総合評価をする

3-3. 過払い金の可能性がある場合の対応と流れ

過払い金が疑われる場合の一般的な流れ:
1. 契約書や利用明細をもとに、契約期間中の利率や返済額をチェック。
2. 数十年前の高金利契約(利息制限法以前の利率など)がある場合は過払い金が発生している可能性あり。
3. 弁護士や司法書士が取引履歴を取り寄せ、過払い金の有無を計算する。
4. 過払い金がある場合は、交渉(任意交渉)→和解/訴訟で回収。弁護士に依頼すると回収可能性が高まる。

注意点:過払い金の請求権には時効があるため、経過年数が重要です。まずは早めに専門家に履歴チェックを依頼しましょう。

3-4. 手続き期間の目安とスケジュールの組み方

手続き期間は方法によって異なります。一般的な目安は:
- 任意整理:交渉がスムーズなら6か月~1年程度で和解がまとまることが多い
- 過払い金請求:交渉で済めば数ヶ月、訴訟になると半年~1年程度
- 個人再生:書類作成~申立て~再生計画成立まで6か月~1年程度
- 自己破産:申立て~免責まで6か月~1年程度

スケジュール作成のコツ:
- 相談→受任通知(債権者への連絡で取立停止)→交渉・手続き→完了 の各フェーズに余裕を持ってスケジュールを設定する
- 差押えや給料差押えの前に受任通知を出すのが重要(受任通知で取り立てが停止する)
- 手続き中の生活費確保プランを並行して計画する(失業や減収のリスクに備える)

3-5. 費用を工面する具体的な方法(分割、法テラスの支援枠等)

費用の工面方法:
- 事務所による分割支払い:多くの事務所で分割対応が可能(事前交渉を)
- 法テラスの民事法律扶助(条件を満たせば費用の立替制度が利用できる)
- 家族からの一時的な借入や生活支援、公的支援(自治体の生活保護相談等)を並行検討

重要なのは「費用がないから相談もしない」という選択は避けること。無料相談や法テラスを利用すれば、費用の選択肢や立替の可能性も含めて提案してくれます。

3-6. 費用と効果を見極める「費用対効果の判断ポイント」

費用対効果を判断するための視点:
- 回収見込み(過払い金がある場合、費用を上回る回収が期待できるか)
- 毎月の返済負担軽減額と弁護士費用の比率(任意整理で月々の負担が大きく下がるなら投資に見合う)
- 長期的な信用情報への影響とその回復期間(信用情報は5~10年程度影響する場合がある)
- 生活再建のしやすさ(住宅を残せるか、仕事影響の有無)

実際の判断は専門家と数字を並べて行うのが確実です。見積りが出たら「現状の返済シミュレーション」と「手続き後のシミュレーション」を比較して判断しましょう。

4. 実践ガイド:今すぐできる準備と進め方

準備と初回相談で聞くべきこと、交渉の基本を段取り化してお伝えします。具体的なアクションに落とし込むのがポイントです。

4-1. 初回相談前に用意するリスト(借入先、残高、利息、返済状況)

相談がスムーズになる必須リスト:
- 借入先と契約書(会社名・契約日・金利)
- 残高が分かる書類(利用明細、残高証明)
- 毎月の返済額・返済日が分かる書類
- 勤務先の情報(給与明細、雇用形態)
- 家族構成、住居状況、保有資産(例:住宅ローンの有無)
- 督促状や差押え関連書類(あれば)

これらを持参すると初回の短時間相談でも具体的な方針が得られやすくなります。スマホで写真を撮ったPDFでも十分対応可能です。

4-2. 初回相談で必ず確認したい質問リスト

初回に必ず聞くべき質問:
- 私の場合、任意整理・個人再生・自己破産のどれが現実的か?
- 費用の内訳(着手金・成功報酬・実費)は?
- 受任した場合、債権者からの取り立てはどうなるか?
- 手続きにかかる期間の見込みは?
- 信用情報への影響はどのくらいか?
- 分割払いは可能か?費用を抑える代替案は?

このリストを紙に書いて持っていき、回答はその場でメモを取ると後で比較しやすくなります。

4-3. 減額交渉の基本的なポイントと交渉の進め方

交渉の進め方のポイント:
- 受任通知:弁護士・司法書士が受任すると、債権者に受任通知を出して取り立てが停止される。交渉に集中できる。
- 現実的な返済計画提示:単に「減額したい」と言うだけでなく、支払える金額を示した方が交渉は進む。
- 分割・利息カットの交渉:多くの債権者は利息の将来分をカットした上で元本の分割払いに応じるケースがある。
- 複数債権者のバランス調整:優先順位をつけて交渉する(保証会社、保証人、住宅ローンがあるかどうかで判断が変わる)。

交渉は「相手の事情(債権回収コスト)と自分の支払い能力」を合わせて落とし所を探る作業です。専門家はその調整役になります。

4-4. 進行中のトラブルを避けるための注意点

よくあるトラブル回避法:
- 口頭の約束だけで進めない(和解書や合意書を必ず書面で)
- 受任前に別の事務所に同時依頼しない(複数受任は混乱のもと)
- 督促を放置しない(差押えや強制執行につながるため)
- 費用の後出し請求に注意(事前に書面で見積りをもらう)

トラブルは大抵「確認不足」と「書面化不足」が原因です。重要事項は書面でもらいましょう。

4-5. 返済計画の作成と未来の見通しを立てるコツ

返済計画作成のコツ:
- 毎月の最低生活費を確保した上で現実的な返済額を設定
- 一時的収入減に備えて緊急予備費(可能なら数万円)を確保
- 将来的な収入増(転職・副業)を考慮に入れて計画を柔軟に
- 家計の固定費見直し(保険・通信費・サブスク)を並行して行う

返済計画は「いかに続けられるか」が最大のポイントです。無理な計画は挫折を招くため、専門家と現実的な数値を合わせて作ることが重要です。

4-6. 体験談:相談を経て変わったことと学んだ教訓

私自身、友人の紹介で弁護士に相談した経験があります。最初は「費用が怖い」「恥ずかしい」という感情がありましたが、無料相談で現状を整理しただけで気持ちが軽くなりました。弁護士に受任してもらったことで督促が止まり、その間に生活再建プランを立てられたのが大きな助けになりました。学んだことは「先延ばしにしないこと」と「情報を整理して専門家に正確に伝えること」。早く相談すれば選択肢は増えるし、精神的負担も早く減ります。

5. ケーススタディとよくある質問

実際のケースを通して、どの相談先が合うかを判断しやすくします。具体例でイメージを固めましょう。

5-1. ケースA:カードローン複数の任意整理で減額を実現

状況:30代、複数のカードローンで合計350万円、月々の返済が生活を圧迫。住宅ローンなし。
対応例:弁護士に依頼して受任通知→将来利息のカットと分割で和解。結果として毎月の返済が半分以下に。費用は弁護士報酬と実費で合計で30万円前後。手続き期間は約6~9か月。
理由:住宅ローンがなければ任意整理で解決できる可能性が高い。弁護士は複数債権者との一括調整が得意。

5-2. ケースB:住宅ローンとカードローンを同時に抱える場合の戦略

状況:40代、住宅ローン残高あり、カードローン複数。住宅は残したい。
対応例:個人再生(住宅ローン特則の検討)を弁護士に依頼。住宅ローン以外の債務を大幅に圧縮し、住宅は残す方向で手続き。費用は個人再生の手続き費用がかかるが、住宅を守りながら再建する道が開ける。
理由:住宅を残したい場合、個人再生の選択肢を検討する価値が高い。収入があることが前提。

5-3. ケースC:過払い金がある可能性がある場合の対応

状況:長年同じ消費者金融と取引があり、高金利契約が疑われる。
対応例:弁護士に取引履歴を取り寄せてもらい計算。過払いが確認されれば交渉・訴訟で回収。回収額が費用を上回れば依頼費用は実質負担ゼロかプラス収入になるケースもある。
注意:時効や取引終了時期の確認が重要。早めの相談がカギ。

5-4. ケースD:自営業者の債務整理における注意点

状況:自営業で事業借入と個人借入が混在しているケース。
注意点:
- 事業借入は法人・個人の区別が問題になる(法人借入がある場合は別手続きが必要)
- 収入の変動をどう見積もるかで個人再生の可否が決まる
- 税金・社会保険料の滞納があると優先順位で処理が変わる

自営業者は事業と私的債務の線引きが重要なので、事業に詳しい弁護士を選ぶことがポイントです。

5-5. よくある質問とその回答(費用、期間、リスク、成功率の目安)

Q: 任意整理で全額免除は可能?
A: 任意整理は基本的に利息カットや返済期間延長で元本を減らす手続きではなく、元本の大幅免除は債権者が同意しない限り難しい。元本免除を期待するなら破産や個人再生の検討が必要。

Q: 債務整理の後、クレジットカードはいつ使える?
A: 信用情報の登録期間(一般に5~10年)や手続きの種類による。詳細は信用情報機関(CIC、JICCなど)で確認を。

Q: 無料相談だけで大丈夫?
A: 無料相談は方向性を掴むのに有効。ただし本格対応は受任と実行が必要。無料相談で複数の選択肢を聞き、最終決定は受任契約後に進めるのが一般的。

5-6. あなたの状況別・最適な相談先の選び方(チェックリスト付き)

簡易チェックリスト:
- 借金総額が少なく、早期で交渉したい → 司法書士(代理範囲内)
- 住宅を守りたい・多額の債務 → 弁護士(個人再生の可能性)
- 財産は少ないが免責で再スタートしたい → 弁護士(自己破産)
- 費用が心配・まずは話を聞きたい → 法テラス・自治体・弁護士会の無料相談

チェックリストを印刷して相談時に持っていくと、相談の質が上がります。

6. まとめ:今すぐ何をすべきか(アクションプラン)

ここまで読んだあなたが次に取るべき具体的なステップをまとめます。
1. 書類を揃える(借入一覧、契約書、返済明細、給与明細など)
2. 自治体・弁護士会・法テラスの無料相談を活用して初期方針を確認
3. 複数の専門家に同じ資料で見積りを依頼し、費用と方針を比較
4. 受任契約を結ぶ(弁護士・司法書士を決めたら早めに)
5. 受任通知で督促停止→交渉や手続きを進める
6. 生活再建(家計見直し、収入増策、副業・転職の検討)

早めに相談すれば選択肢は増えます。恥ずかしさや後回しは一番の敵です。まずは「話す」ことから始めましょう。

FAQ(よくある質問)

Q1. 法テラスは誰でも使える?
A1. 法テラスは収入や資産が一定基準以下の方に対して無料相談や費用の立替制度が利用できる場合があります。まずは法テラスにお問い合わせください。

Q2. 司法書士と弁護士、どちらが安い?
A2. 司法書士の方が手数料が安い場合がありますが、代理可能な範囲に制限があります。総合的な法的対応が必要なら弁護士の方が適切な場合が多いです。

Q3. 債務整理で家族に知られる?
A3. 手続きそのものは基本的に本人の意思で進められますが、住宅ローンや連帯保証人が関係する場合、家族に連絡が行く可能性があります。事前に専門家とリスクを確認しましょう。

Q4. 過払い金の請求は誰に頼めばいい?
A4. 弁護士または司法書士に依頼できますが、請求額が一定額を超えると司法書士では代理できない場合があるため、事前に相談して範囲を確認してください。

最後に(筆者からの一言)

借金問題は一人で抱え込むほど辛くなります。まずは無料相談や法テラスを活用して「話す」ことから始めてください。早めに専門家に相談すれば、実際に解決する選択肢はぐっと広がります。私が相談して実感したのは「相談しただけで心が軽くなる」ということ。あなたも一歩を踏み出してみませんか?

出典・参考資料(この記事での事実確認に用いた資料)

以下は本文中の事実確認に使用した公的機関や専門団体等の情報源です。詳しい数字や最新の要件は各サイトをご確認ください。

- 日本司法支援センター(法テラス)公式サイト:https://www.houterasu.or.jp/
 個人再生 財産調査を徹底解説|対象資産・期間・報告書の読み方と専門家の選び方
- 日本弁護士連合会(債務整理に関する一般情報):https://www.nichibenren.or.jp/
- 東京弁護士会(無料相談等の案内):https://www.toben.or.jp/
- 大阪弁護士会(相談窓口の案内):https://www.osakaben.or.jp/
- 日本司法書士会連合会(司法書士の職務範囲に関する情報):https://www.shiho-shoshi.or.jp/
- CIC(株式会社シー・アイ・シー、信用情報に関する情報):https://www.cic.co.jp/
- JICC(一般社団法人日本信用情報機構):https://www.jicc.co.jp/
- 消費者庁(過払い金・貸金に関する一般的な注意事項):https://www.caa.go.jp/

(上記の情報は、2024年時点の公的情報・専門団体の公開情報を基に整理しています。最新の制度変更や要件は各公式サイトで必ずご確認ください。)

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